一関・平泉

目標上回る660万円 福島沖地震で被害 CF、映画ファンから支援 一関シネプラザ営業再開

再開を待ちわびて訪れた映画ファンらが列をつくった一関シネプラザの受付
クラウドファンディングなどで支援を受け、修復された一関シネプラザの天井

 3月16日深夜に発生した福島沖地震で被害を受け休館していた一関市磐井町の映画館・一関シネプラザ(松本健樹代表取締役社長)は22日、営業を再開した。復活を目指して実施されたクラウドファンディング(CF)では、目標額の50万円を大きく上回る660万円が集まり、再開を待ちわびた映画好きらでにぎわった。

 同館は地震の影響で天井の一部が落下するなどの大きな被害を受け、復旧に掛かる工事費は当初約600万円とみられ、その後さらに補修が必要な箇所が見つかっていた。新型コロナウイルス感染拡大による売り上げ減に追い打ちをかけるような被害だったが、CFを5日に開始すると24時間で100万円を超える額が集まり、21日午後11時に締め切られた際には全国500人近くの人から660万円を超える支援があった。

 壁などに今後補修が必要な箇所も残るものの、CFの支援金を活用し、地震で崩れた外壁や天井、女子トイレの壁などが補修され、映写機や電気設備も復旧。15日のプレオープンを経て、22日は午前10時30分から上映される2本の映画をお目当てにファンが続々と来館した。中にはチケットを購入しつつ匿名で寄付をする人の姿も見られた。

 同市室根町の女性(71)は「新聞を見て再開に合わせて訪れた。地震は大変だったと思う」、夫婦で訪れた同市関が丘の男性(68)は「地元に1軒の映画館なのでよく利用しており、先週のプレオープンにも見に来た。きょうも来られて良かった」と話した。

 CFでは、同館を思い出の場所として懐かしむ声や数少ない地方の映画館を応援する声が添えられており、松本社長は「映画を見てもらうだけでもありがたいのにこうして支援いただき、皆さんが映画館を特別なものと思ってくれているのだと感じた。これまで自分一人で作品選びなどしてきたが、今後は支援者の意見を取り入れて運営していくことも考えている」と語っている。

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