北上・西和賀

次の10年も輝かしく 北上市制30周年 記念式典で発展期す

北上市市制30周年記念式典のフィナーレ。10年後に20歳になる子供たちが壇上に立ち、明るい未来へ願いを込めた
勇壮な舞を披露する岩崎鬼剣舞スポーツ少年団員ら

 北上市の市制施行30周年記念式典は24日、市内外から約450人が出席し市文化交流センターさくらホールで開かれた。市政発展功労者4人、4団体に特別表彰を贈呈。各分野で目覚ましい発展を遂げた30年の歩みを振り返り、今後も一体感あるまちづくりを進めていくことを誓い合った。

 全日本吹奏楽コンクールで金賞を2度受賞した上野中学校吹奏楽部が息の合った演奏でオープニングを飾り、全日本小学校合唱コンクールで最高賞に2度輝いた黒沢尻北小合唱部が市民の歌「きらめいて」で美声を響かせた。

 髙橋敏彦市長は「この30年間で北東北の十字路、人とモノが交流する活力ある都市として企業進出が加速し、地域自治が進展した。市民、関係各位の支援、近隣関係市町の協力に深く感謝したい」と式辞。「(展勝地開園100周年、北上・みちのく芸能まつり60年と併せた)トリプルアニバーサリーでは、多くの市民や企業と記念事業に取り組んできた。この一体感を次世代に継承し、シビックプライドを原動力としたまちづくりをさらに推進していく」と決意を述べた。

 元北上しらゆり大使の故堀江朋子氏(享年81)=東京都=、北上ふるさと会会長の渡邊嘉二郎氏(77)=同=、市景観審議会長で弘前大教授の北原啓司氏(65)=青森県=、一ツ橋綜合財団=東京都=、ユーティーオー代表取締役の宇土壽和氏(71)=同=、黒沢尻北小合唱部、上野中吹奏楽部、北上翔南高校鬼剣舞部に、髙橋市長が市政発展特別表彰状などを贈呈。友好都市の沖縄県石垣市の中山義隆市長らが祝辞を寄せ、姉妹都市の米国・コンコード市、友好都市の中国・三門峡市からのビデオメッセージ、合併後「30年の歩み」が上映された。

 岩崎鬼剣舞と同スポーツ少年団、北上翔南高鬼剣舞部が躍動感あふれる演舞で来場者を魅了。北上チアリーディングチーム「DIAMONDS」がダイナミックな演技を見せ、市内のゆるキャラも登場した。平野憲教育長が、10年後の40周年で20歳になる小学5年生に市が掲げる「あじさい都市」をイメージしたアジサイのリースを贈り、未来を託した。いわさき鬼剣舞スポ少の越川友莉さん(和賀東中3年)は「30周年に合った悔いのない踊りができた。生まれる前からのストーリーに、自分たちも関われてうれしい」と目を輝かせていた。

地域の記事をもっと読む

北上・西和賀
2024年4月25日付
北上・西和賀
2024年4月25日付
北上・西和賀
2024年4月25日付
北上・西和賀
2024年4月25日付