奥州・金ケ崎

勇壮鹿踊 観光客魅了 定期公演始まる えさし藤原の郷【奥州】

江刺鹿踊定期公演の初日に「礼庭」を披露する金津流軽石獅子躍

 奥州市江刺岩谷堂字小名丸の歴史公園えさし藤原の郷で24日、2022年の江刺鹿踊(ししおどり)定期公演が始まった。昨年は新型コロナウイルスの影響で開始が遅れ実施期間も1カ月にとどまったが、今年は規模こそ縮小したものの例年通りの4月にスタート。観光地を舞台に毎週日曜、地元の郷土芸能をアピールする。10月16日まで計26回開かれる。

 新型コロナ感染拡大後、定期公演は開始時期の遅れや規模縮小、実施後にも県独自の緊急事態宣言で公演を中止するなど、2年続けて影響を受けてきた。今年も出演団体と来場者の写真撮影は見合わせている。

 今年は、市江刺鹿踊保存会所属の12団体と金津流岩高鹿踊が出演。各日1団体が午前、午後の2回、屋外で演舞する。

 24日は広瀬地区に伝わる金津流軽石獅子躍(おどり)が出演。20~60代の踊り組7人がイベント広場で「礼庭」を披露し、集まった観光客らから大きな拍手を浴びた。

 同獅子躍は、昨年の定期公演の演舞が、県の緊急事態宣言で直前に打ち切られていた。

 1年越しの出演に、中立(なかだち)の菊池浩之さん(62)は「コロナ禍以前は年間4、5回の公演があったが、昨年はたったの1回だけ。出演の機会がないと若い人も集まりにくい。江刺甚句まつりや夏まつりが開催できるか不透明だが、踊れる機会がほしい」と話していた。

 公演時間は午前11時と午後2時。入園料は大人1000円など。

 問い合わせは同公園=0197(35)7791=へ。

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