早苗青々、田植え作業【一関】
29日の一関地方は低気圧や前線の影響で午後からの雨が夜には雪に変わったものの、午前中は時折日が差す空模様。最高気温は一関15・9度、千厩15・0度(ともに盛岡地方気象台調べ)と4月中旬並みとなった中、一関市と平泉町にまたがる一関遊水地の圃場(ほじょう)では早くも田植えが始まった。
田植えを行ったのは両市町の認定農業者となっているカネフジファームの齋藤守さん(69)=同町平泉字正法=で、同遊水地第1地区内の圃場で取水が始まった25日からの代かきを経て前年と同様28日に作業をスタート。29日は、早朝から最新の田植え機を操りひとめぼれの苗を植えた。
今季は遊水地内の圃場23・5ヘクタールのほか、自宅そばと同市萩荘など合わせて32ヘクタールで5月下旬には作付けを終える予定。齋藤さんは「新型コロナウイルスの影響による米価下落で生産者にとって厳しい状況が続くが、みんな安心、安全なコメを消費者に届けようと頑張っている。早くコロナが収まってほしい」と語った。
同気象台によると、30日の県内ははじめのうち低気圧の影響で雨が降るが、次第に高気圧に覆われるため晴れや曇りとなる見込み。