ピエロに扮し笑顔届ける 読み聞かせや手品披露 佐藤さん(花巻北中校長)青空ライブ
県内で読み聞かせを行っている「くらうん・しゅがー」こと花巻市立花巻北中学校長の佐藤敦士さん(58)による“青空”絵本ライブは29日、同市四日町1丁目の愛宕公園で開かれた。ピエロに扮(ふん)した佐藤さんが絵本の読み聞かせやマジックショーを繰り広げ、訪れた子供たちに笑顔を届けた。
佐藤さんは2008年から読み聞かせ活動を始めた。11年の東日本大震災の後からピエロの格好でパフォーマンスをするようになり、沿岸被災地を中心に活動を続けている。
同ライブは新型コロナウイルスの影響で、市内各所で読み聞かせ行事が中止になっていることを受け、「子供たちに笑顔になってもらいたい」と昨年から開催している。
同日は小学生や幼児や保護者30人ほどが集い、佐藤さんは「きんぎょがにげた」「うんちっち」「ぼうしとったら」などの絵本や宮沢賢治の「どんぐりと山猫」の紙芝居などを披露。合間には新聞紙やロープを使ったマジックを披露したり、バルーンアートをプレゼントしたりと子供たちを楽しませ、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。
去年のライブにも参加した鷹觜星七さん(桜台小学校3年)は「ぼうしとったらが面白かった。マジックもすごかった。来年のライブも参加したい」と満足した様子だった。
佐藤さんは今後、山田町、釜石市でも絵本の読み聞かせを行う予定といい、「新型コロナの影響で読み聞かせ活動がやりにくくなっていたが、やり方を工夫すれば開催することができる。これからも親子が触れ合える場を提供していきたい」と意気込んでいた。