北上・西和賀

交流や技術向上今後も 創立30周年、会員意欲新た 北上市ターゲット・バードゴルフ協

創立30周年を迎えた北上市ターゲット・バードゴルフ協会の会員

 北上市ターゲット・バードゴルフ協会(伊藤秀男会長)は、4月で創立30周年を迎えた。同協会では、会員相互の交流と技術向上、競技人口の増加へ、今後も精力的な活動を展開しようと結束を固めている。

 ターゲット・バードゴルフは羽根付きボールを打ち、傘を逆さにした形のネットホールに入れて打数の少なさを競う日本発祥のスポーツ。狭いコースでも思い切りボールが打てる爽快感があり、体力に合わせて楽しむことができる。1本のクラブでショットからホールインまでプレーするため、ボールをふわりと高く上げる技術や風向きなどを考慮する必要があり、奥深さも魅力の一つだ。

 同協会は1992年に創立。県内の各地区6協会の中でも最大規模を誇り、多いときで80~90人の会員を有した。現在は市内の50代後半から90代までの男女約60人が所属。毎週月、火、木、土曜日の午前中に、同市下鬼柳にある和賀川ふれあい広場内の専用コースで練習を重ねている。

 同協会が主催する近県交流大会のほか、東北ブロック大会や県大会、県民長寿体育祭などで優秀な成績を残している。

 現役時代はゴルフに打ち込んでいたという伊藤会長(71)は2011年に同協会に入会した。「会社時代の仲間に誘われて入ったが、最初は『バードゴルフなんて』と見下していた」と言う。「ところがコースに出てみると、面白い上に実に奥が深い。気付いたら、のめり込んでいた」と笑う。同協会で最高齢者の93歳男性も週4回の練習をほとんど欠かさず、元気にプレーを楽しんでいるという。

 伊藤会長は「高齢化などで退会する人もいるので会員確保が課題。月例会はハンディキャップ方式でプレーしており、誰にでも上位入賞のチャンスがある。興味のある人は、気軽に練習会場に足を運んでほしい」と話している。

 同協会では創立記念イベント開催へ準備委員会を立ち上げているが、新型コロナウイルスの影響で先の読めない状況が続いており、関係者は一日も早い終息を願いながら準備を進めている。

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