一関・平泉

義経3年ぶり帰還 藤原まつり東下り行列 コロナ禍、平泉に活気

詰め掛けた見物客の歓声を受けながら毛越寺境内を出発する東下り行列

 春の藤原まつり(平泉観光協会主催)最大の呼び物となる「源義経公東下り行列」は3日、平泉町で行われた。俳優の伊藤健太郎さん(24)=イマージュエンターテインメント所属=扮(ふん)する義経をはじめとする総勢93人が平安時代さながらの華やかな時代絵巻を繰り広げ、青空の下、全国から詰め掛けた24万人の見物客を魅了した。

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 平氏を滅ぼした功労者から一転、兄頼朝に追われる身となり幼少期を過ごした平泉へと落ち延びてきた義経主従を奥州藤原氏3代秀衡が温かく迎え入れた故事を再現した催しで、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続中止したため3年ぶり59回目の開催。毛越寺本堂で秀衡と義経が対面する場が再現され、大泉が池では秀衡が義経をはじめ北の方、武蔵坊弁慶らをねぎらおうと龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の2そうの舟に乗り、優雅な舟遊びでもてなした。

 本行列は毛越寺からJR平泉駅前を経て中尊寺金色堂までの約3・5キロで行われ、浅葱(あさぎ)色の衣装をまとい芦毛(あしげ)の馬にまたがる義経を中心に、御所車に乗った秀衡や北の方、山伏姿の弁慶、よろいかぶとの騎馬武者らが沿道に詰め掛けた観客の中を練り歩いた。

momottoメモ

▲過去2番目24万人記録
▲冥福祈る 義経堂で3年ぶり

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