奥州・金ケ崎

よろい姿勇ましく 3年ぶり子供騎馬武者行列 沿道の市民ら魅了 駒形神社春祭り【奥州】

3年ぶりに行われた駒形神社春祭り・子供騎馬武者行列

 奥州市水沢の駒形神社春祭り・子供騎馬武者行列は3日、同市水沢地内で行われた。子供騎馬武者行列は新型コロナウイルスの影響で自粛していたことから3年ぶりの実施となり、待ちわびていた市民も沿道に訪れて華やかな行列を見物。同神社の山下明宮司は「来年は遷座120年の記念の年。コロナ禍が収束するよう祈り、より盛り上げていきたい」と語っていた。

 同行列は1936年に始まり、次世代を担う子供たちが源頼義、義家父子の武勇にあやかり、健康に成長することを祈って大鎧(おおよろい)で身を固め神詣する姿を再現したという。

 コロナ禍で2年続けて開催を自粛したが、今回は騎乗する子供たちと神社関係者計15人が行列前後1週間ずつ健康観察することで開催に踏み切った。ただ、同時に行う予定だった稚児行列は、新型コロナの影響で中止した。

 同日の午前中は時折雨も降ったが、行列の開始時間には晴れて青空が広がった。

 同神社で出発式を行った後、Zプラザアテルイで馬に乗って出発。袋町、JR水沢駅前、大町、立町、大手町を通って同神社へと戻る行列を繰り広げた。

 沿道には騎乗者の家族や開催を聞き付けた近所の人たちが集まり、「お祭りは久しぶりだね。やっぱり良いね」などと話しながら、りりしく騎乗する子供たちの姿を写真や動画に収めていた。

 同日「伊達政宗」役を務めた八重樫風斗さん(12)=水沢南中学校1年=は「年長組の頃から毎回参加している。中止があったので3年ぶりに馬に乗った。やはり目線が高くなって気持ちよい」と爽やかな笑顔を見せていた。

 子供騎馬武者保存振興会の髙橋政志会長(68)は「楽しみにしていた子供たちには2年間できなくてかわいそうだと思っていたが、武者行列ができて良かった。盛大に開催できて、沿道の市民から励ましてもらったのもうれしい」と語っていた。

 2023年は5年に1度の金ケ崎町巡行の年に当たり、水沢地域と金ケ崎地域で子供騎馬武者行列が行われる。

地域の記事をもっと読む

奥州・金ケ崎
2024年5月17日付
奥州・金ケ崎
2024年5月17日付
奥州・金ケ崎
2024年5月17日付
奥州・金ケ崎
2024年5月17日付