奥州・金ケ崎

日高火防祭 魅力感じて 過去映像、再編集し放送 水沢テレビ【奥州】

日高火防祭特番を編集する水沢テレビのスタッフ

 奥州市水沢などをサービスエリアとする水沢テレビ(伊藤泰司社長)は、過去に放送した日高火防祭(ひぶせまつり)の特別番組を再編集した「蔵出し 懐かし 日高火防祭特番」を放送している。同祭特番は視聴者、関係者も楽しみにしている同社にとって看板番組の一つ。放送を予定しているのは1994~2003年の10年分。はやし屋台運行や厄年連の演舞はもちろん、町組の密着リポートや関係者へのインタビューなどが盛り込まれている。同社では「映像を見て懐かしんでもらうとともに、登場する人たちの祭りへの思いを感じ取ってもらいたい」としている。

 同社は1994年1月に放送業務を開始し、4月に開局。開局直後の4月22日に最初の日高火防祭特別番組の中継と収録が行われた。

 以来、水沢地域の春の風物詩となっている同祭を紹介する特別番組は、人気のコンテンツの一つ。東日本大震災のため同祭が中止となった2011年には、01~10年の特番を放送した。

 同祭が新型コロナウイルスの影響で3年連続の中止となったことを受け、同社では「自分たちに何ができるかを考え、アーカイブ映像を放送することにした」という。

 自主放送番組を作っている同社制作部は、放送開始に向けて放送当時のコマーシャルを外したり、横長となった現在の画角にそろえたり、音量を調整し直したりといった編集作業に当たった。

 映像からは、はやし屋台がぎりぎり通れるほどの道路幅だった水沢地域の中心部の町並み、観客に埋め尽くされた祭り会場など同祭の変化とともにまちの変遷がうかがえる。

 番組では、放送に向けて取材した各年のトピックスもある。▽「日高囃笛の会」の会長インタビュー(1995年)▽駅前三町組はやし屋台新調(96年)▽横町組屋台新調(2000年)▽女性笛師3人がデビュー(同)▽はやし屋台 大手通りでの遥拝式スタート(02年)―など祭りの節目を伝えている。

 同社制作部の吉田敬さんは、1996年に25歳厄年連「朱子桜」の一員として演舞などに参加するとともに、同社の新人アナウンサーとして同期入社の仲間とリポートも担当。「編集作業をしていると取材した人たちとの思い出がよみがえる。厄年連の活動と仕事を同時にやっていた26年前の番組を見ていると、タフだったなと感じる」と語っている。

 伊藤社長は「通常であれば5月は火防祭特番が放送される月だが、3年続けて中止となった。火防祭特番は水沢テレビの開局直後からの映像が残っていたこともあり、見てもらおうということになった。この番組を通じて歴史ある火防祭の魅力を改めて感じてもらいたい」と視聴を呼び掛けている。

 番組の放送枠は、毎日午後1時からと午後7時からの2時間。31日までにそれぞれの時間帯で2回ずつ放送される。

 ただし、土曜日の午後7時からと、日曜日の午後1時からの枠は、4月29日に行われた日高火防祭代替イベント「つなぐ伝統 ひぶせの祈り」を収録した番組を放送する。

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