奥州・金ケ崎

人形劇 児童目輝かせ どんぐりが公演 来春統合 奥州・広瀬小

開校記念日の行事で人形劇「食べられたやまんば」を楽しむ広瀬小児童

 奥州市の広瀬小学校(小野吉誉校長、児童37人)は「開校記念日」に当たる11日、人形劇グループ「どんぐり」を招き、全校で人形劇を楽しんだ。人形が舞台から飛び出したり、方言でやりとりしたりといった演出に児童たちは大喜び。小野校長は「統合前の最後の開校記念日に良い思い出ができた」と話した。

 同校は、2023年4月に玉里、梁川、人首、木細工と統合し「江刺ひがし小学校」となる。最後の開校記念日に楽しい思い出をつくりたいと、小野校長が同グループに声を掛けて公演が決まった。

 同グループは30年ほど前から平泉町を中心に活動しており、地元に伝わる昔話などを人形劇や大型紙芝居で披露。同日は、メンバーの5人が学校を訪れ、視聴覚室に舞台を設けて全校を対象とした人形劇「食べられたやまんば」と、3年生以上を対象に大型紙芝居「炭焼き藤太」を上演した。

 「食べられた…」は「3枚のお札」などとしても知られる昔話。山に入ってしば刈りをしていた「小僧さん」と、小僧さんをだまして食べようとする「やまんば」との掛け合いは方言で臨場感を出し、山から里までの道中は鑑賞する児童の間に小僧さんとやまんばがが入って追い掛けっこするなどの演出で児童を楽しませた。

 鑑賞後、児童会長の菊池真乎さん(11)は「本当に逃げてくるなど、物語をアレンジして演じていたのがすごいと思った。紙芝居の語り方や絵も良かった。最後で少し寂しいが、今までで一番良い開校記念日になった」と笑顔で語った。

 同グループ代表の鈴木はつ子さん(62)は「始まる前は平泉の方言が分かるか心配もしていたが、伝わったようだ。一緒に楽しませてもらった」と話していた。

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