一関・平泉

エミュー3羽死ぬ 2羽から鳥インフル 一関の飼養施設

 県は11日、一関市の施設で飼養する大型の鳥「エミュー」について、致死率の高い高病原性鳥インフルエンザとみられる事例が確認されたと発表した。中央家畜保健衛生所で遺伝子検査(PCR検査)を実施し、疑似患畜と確定した場合、飼養家きんの殺処分や周辺農場の移動制限を行う。

 当該施設は一般人も出入りする飼養施設。エミュー5羽、ダチョウ8羽のほか、多様な動物を飼っている。このうちエミューは5日に1羽、10日に2羽の死亡が確認された。施設の報告を受け、県南家畜保健衛生所は、同日に死んだ2羽と生存している1羽について簡易検査を実施。死んだ2羽の陽性が判明した。

 これを受け、県は11日に危機警戒本部員会議を開き、庁内で情報を共有。当該施設に対し、エミューやダチョウの移動自粛、部外者の立ち入り制限などのまん延防止措置徹底を要請した。PCR検査結果は、12日に判明する見込み。確定した場合、飼養するエミューとダチョウの殺処分、消毒などを行う方針。

 県によると、当該施設の半径10キロ以内には、100羽以上を飼養する養鶏農場が16戸あり、疑似患畜が確認されればこれらの農場を対象に鶏や卵の移動制限を実施する。現時点で、農場の異常は報告されていない。

 国内では4月、北海道の農場で全国初となるエミューの高病原性鳥インフル疑い事例が確認されている。

 一関市藤沢町の岩手サファリパークは11日、ホームページで、エミュー3羽が死亡したと発表した。

 同施設のエミューが簡易検査で陽性となったといい、「高病原性鳥インフルエンザの遺伝子検査の結果を待ち、県と協議し対応する。多くの皆さまに心配と迷惑を掛けて申し訳ない」とのコメントを出した。

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