花巻

丹精込めた農産物いかが 羅須プラザ今季オープン 花巻農高

花巻農高の生徒が実習で育てた農産物などを販売した「羅須プラザ」

 県立花巻農業高校(小船光浩校長、生徒268人)は13日、アンテナショップ「羅須プラザ」の2022年度営業を開始した。花巻市二枚橋の花巻空港駅前商店街の高十商店前で12月まで計8回、実習で丹精込めて生産した農産物や生産物の加工品を2年生が対面で販売する。

 旧花巻農高と北上農高が統合し、新生花巻農高となった03年に開設。20年目の節目となった今季の営業初日は、ミニトマトやミズナス、枝豆、シシトウ、ピーマンなど6種類の野菜苗をはじめ、花苗、リンゴジュース、ブルーベリージャム、みそなどが並んだ。

 生徒たちが店頭に立ち、手塩にかけた農産物や加工品をアピール。生物科学科2年の佐々木麗奈さん(16)は自分たちで育てたふじで作ったリンゴジュースを薦め、「(対面販売は)初めての体験で緊張した。うれしそうに購入する姿を見ていると私たちもうれしくなる」と話していた。

 雨模様にもかかわらず、開店前から常連客が訪れ、国正順子さん(69)=同市里川口=は「生徒たちが愛情をかけて育てた苗は丈夫でよく育つ。そういう一生懸命な生徒たちを応援したい」と、目当ての品を買い求めていた。

 同校の大木由里副校長は「生徒たちにとって学びと社会をつなげる貴重な機会。体験を生かし農業の魅力を見つけ、将来は農業を担う人材として関わってほしい」と話していた。

 羅須プラザは、20日、7月1日、10月7、14、21日、11月25日、12月9日に開設予定。

 時間は午前11時30分~午後0時30分。

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