一関・平泉

昔の農具と楽器融合 岡さん(音楽家)製作3台展示 大東・市民俗資料館企画展【一関】

企画展「農具ミュージック」で展示されている座繰りと足踏み脱穀機、唐箕を利用した音楽装置

 一関市大東町渋民の市民俗資料館(畠山和弘館長)で、昔の農具を利用したユニークな音楽装置を展示する企画展「農具ミュージック」が開かれている。ジャズシーンなどで活躍する音楽家岡淳さんが製作した農具と連動する楽器が特色ある音を奏で、訪れる人の目と耳を楽しませている。

 日常の中に当たり前に存在し、今は記憶の片隅や納屋の暗がりに眠る道具に新たな命を吹き込む音楽装置を展示。音楽の本質を感じてもらおうと市の地域おこし事業(元気な地域づくり事業)の一環で開いた。

 2階の展示ホールに並んでいるのは、稲や麦の脱穀に用いる「足踏み脱穀機」、風力で穀物を籾殻(もみがら)、玄米、ちりなどに選別する「唐箕(とうみ)」、養蚕で使う繭から生糸を巻き取るための「座繰り」にそれぞれ楽器を組み合わせた音楽装置3台。

 スイッチを入れると電気で作動する仕組みになっており、30秒~2分30秒の演奏を聞くことができる。4台を連結した座繰りは歯車の歯数の違いによって四つの木琴の音が不規則に重なり、ごくまれに音がそろうという。足踏み脱穀機は歯車と連動した太鼓とシンバル、木琴が気持ちよくリズムを刻む。唐箕はチャイムやウクレレが民俗音楽を思わせる幻想的な音を紡ぎ出す。

 岡さんは米国から帰国後「サキソフォビア」などのセッションで演奏活動を行う一方、2013年に「音楽水車プロジェクト」を立ち上げ、音楽を奏でる水車や古い農具・民具を使った楽器を製作。14年から毎年9月に同市千厩町で「とびがもり水車音楽祭」を開催しており、「中之条ビエンナーレ」や「大地の芸術祭~越後妻有アートトリエンナーレ」にも参加する。

 農具ミュージックの開催期間は8月28日まで。入場無料。月曜日休館。8月7日は岡さんが同館を訪れ演奏会も予定している(定員30人、入場無料。予約受付は6月7日から)。問い合わせは同館=0191(75)2706=まで。

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