大谷故郷の目印に 川崎市の田中さん 寄贈懸垂幕と“初対面”【奥州】
5月の「大谷デー」の17日、奥州市出身で米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手の懸垂幕を同市に寄贈した団体職員田中栄一さん(49)=川崎市在住=が奥州市役所を訪れた。田中さんは懸垂幕をオークションで落札したものの、大きすぎて広げて見たことはなく、掲示された懸垂幕と“初対面”し「大きいですね。スタジアムの臨場感が伝わってくる」と話した。
田中さんは、日本ハムファイターズの大ファンで、ドラフト1位で入団してから大谷選手を応援している。寄贈した懸垂幕は、エンゼルスへの入団会見時にスタジアムに掲示されていたもの。縦10メートル、幅2メートルで「OHTANI」の文字が入っている。
球場サイズのため自宅には飾れず、「地元の盛り上げに役立ててほしい」と2021年6月に同市の「大谷翔平ふるさと応援団」に打診し、市が寄贈を受けた。
「岩手に来るのも初めて」という田中さんは、15日に2泊3日の日程で本県入り。中尊寺や一関温泉郷を回り、「この日(大谷デー)に合わせて」(田中さん)17日、同市を訪問した。
市役所には同日、メジャー通算100本塁打達成を祝って懸垂幕が掲示され、田中さんは「市役所のれんが風の壁面とも合って良い」と好印象を得た様子。
「遠くからも見えて市役所への目印になった。育った地に錦を飾るではないけれど、大谷選手の古里の印になっていると感じる」と話し、「大谷選手は毎年進化している。けがに気を付けてどんどん記録をつくってほしい」と今季の活躍を期待していた。