北上・西和賀

「失敗は次の力」 千葉さん(スパット北上代表取締役)講話 北上翔南高

生徒に「今何をなすべきか」を熱く語る千葉代表取締役

 県立北上翔南高校(寒河江和広校長、生徒509人)の社会人講話は18日、北上市相去町の同校で行われ、1年生178人が、高校生活を送る上での留意点や社会に出るための心構えなどを学んだ。

 同市村崎野の産業廃棄物処理業・解体工事業スパット北上の千葉智英代表取締役が講師を務めた。

 千葉代表取締役は「高校は、社会が必要とする『物事をやり抜く根性』を身に付ける訓練の場。何をするのも自由だが後悔だけはするな。心が折れそうなこともあるだろうが、やり抜いた先の自分を想像しよう」と、自らの体験談を交えて具体策を提示した。

 高校時代はラグビー部に所属し、部活動がある夕方からしか学校に行かないこともあったという千葉代表取締役は、「社会に出てから恥ずかしい思いをしたが、前向きに取り組むことでさまざまな縁ができ、17年前に起業できた。物事にもう遅いということはない」と力説。

 さらに、「勉強や部活動、委員会活動はもちろん、趣味の分野でもいいのでいっぱい経験し、たくさん失敗してほしい。その経験が次につながる力になる。失敗できない人はむしろ格好悪い。そして挑戦するからには中途半端ではなく集中して取り組むこと。だらだらと時間をつぶすことほど無駄なことはない」と訴えた。

 生徒代表の髙橋俐胡さんは「自分を取り巻く環境は、自分の力で理想に近づけていくこと、日々のあいさつや勉強、生活リズムの習慣化が大切だと分かった。きょう学んだことを生かし、自分の時間を大切に、たくさん経験していきたい」と謝辞を述べた。

 講話を終えた千葉代表取締役は「みんな熱心にメモを取っていたので驚いた。いろいろ言われることもあるが、今の高校生は(昔と比べ)クオリティーが高い。クールに見えるが高いパフォーマンスを秘めていると思う」と、生徒たちの将来に期待を寄せていた。

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