奥州・金ケ崎

児童総出 丁寧に ふるさと学習で田植え 今年度閉校 伊手小【奥州】

ふるさと学習で田植えに取り組む伊手小児童

 奥州市江刺の伊手小学校(澁谷浩校長、児童32人)は2022年度、統合による閉校を前に「ふるさと学習」に取り組んでおり、その一環として25日、同市江刺伊手字十日市の学童農園で全校総出の田植えを行った。児童たちははだしで田んぼに入り、「大きく元気に育て」と願って丁寧に苗を植え付けた。

 同校は今年度で閉校し、岩谷堂、藤里の2校と統合。最後の年度に当たってふるさとを改めて見直し、自然や伝統の良さを感じる一年にしようとふるさと学習を進めている。その一環として、例年は一部の学年で行っている学童農園での水稲の学習を全校で取り組むことにした。

 水田は、18年ほど学童農園での学習を指導してきた和川栄一さん(71)の水田のうち8アール。同日は、全校児童が田んぼの両側に分かれて苗を植えた。

 低学年は、はだしで田んぼに入るのも初めはおっかなびっくりの様子。5、6年生は21年度に経験済みとあってサポートし合いながら、予定よりも早く作業を終えた。6年の浅沼理緒さん(11)は「2回目でみんなうまくできたと思う。最後の年なのでみんなで思い出をつくっていきたい。元気に大きくなって、みんなで食べる時においしいお米になって」と願っていた。

 児童たちを見守ってきた和川さんは「寂しくなるが、統合しても元気でやってほしい」とし、「コメの大事さを学んで」と話していた。

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