北上・西和賀

西わらび 消費拡大願い 関係者が出発式 ゆうパック【西和賀】

「西わらび」のゆうパック出発式でテープカットする関係者

 西和賀町を代表的する特産品の一つ「西わらび」のゆうパック出発式(西和賀産業公社主催)は25日、同町沢内のにしわが農産物加工場で行われた。関係者が2022年産ワラビを積み込んだ第1便を見送り、安全で安定的な出荷、さらなる消費拡大を願った。

 同公社や町の担当者、生産者ら約40人が出席。同公社代表取締役を務める内記和彦町長は「多くの方々の協力により、町の特産品として広く知られるようになった。霜があって収穫量が若干心配されたが、良い出来だと感じる。今年も全国の皆さんにおいしい西わらびを食していただけると期待している」とあいさつした。

 内記町長や高橋雅一町議会議長、日本郵便の四ツ目幹太北上郵便局長、西部地区連絡会統括局長の齋藤一志水沢大町郵便局長らによるテープカットに続き、西和賀町わらび生産販売ネットワークの湯沢正会長が「降雪量を含め豊かな自然環境と公社や日本郵便のおかげで西わらびのブランド力は年々高まっている。会員は高齢者が多いが、生産意欲を衰えさせずにますます頑張っていきたい」と意気込みを語り、運転手に花束を贈った。

 ワラビ産業の拡大を願い「西わらびを全国のみんなさ、食ってもらうべー」と、出席者全員でシュプレヒコールを上げ、出発する配送車を拍手で見送った。引き続き試食会が行われ、出席者らが採れたての西わらびを味わった。

 西和賀産のワラビは、あくや筋が少なく、とろっとした食感と独特の粘りや風味が特徴で、全国的に人気を集めている。

 同公社によると、町内の作付面積は約53・4ヘクタール(21年度)。栽培する同ネットワーク会員数は168人に上る。集荷は6月下旬まで行われ、集荷量は前年を2トン上回る25トンを見込んでいる。

 今シーズンのゆうパック発送見込みは8000件で、特に県外からの注文が増加傾向にあるという。初日は県内152個、県外が九州、沖縄を含め224個で、計376個が発送された。西わらびに関する問い合わせは同公社=0197(82)2211=へ。

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