一関・平泉

金型修理に迅速対応 明輝一関第2工場、棚澤八光社岩手工場が開所

合同で開所式が行われた明輝一関第2工場
合同で開所式が行われた棚澤八光社岩手工場

 金型メーカー大手の明輝(本社東京都渋谷区、黒栁貴宏代表取締役社長)の一関第2工場と、プリント配線板製作や成形金型などのエッチング「シボ加工」を手掛ける棚澤八光社(本社大阪府東大阪市、棚澤肇代表取締役社長)の岩手工場の合同開所式は26日、一関市東台の現地で行われた。トヨタ自動車東日本と取引がある両社が、一関東工業団地内で一体となって大型の金型の修理、改造に対応。金型メーカーとシボ加工のメーカーが同じ敷地内で修理に対応するのは、国内では初めてといい、今後はさらなる拡張も視野に入れている。

 式には行政や取引関係者らが出席。初めに、黒栁社長が新工場建設の経緯を説明しながら「バンパーなどを東北で修理、メンテナンスをできるようにするのがお客にとっていいと考えた。最終的には大きな金型をゼロから最後まで一関で造れるように目標にしており、一歩踏み出した」とあいさつ。棚澤社長も「今後は東北で協力してどんなトラブルでも修繕したい」と語った。

 明輝は、一関工場で自動車のバンパーの一部など5トンまでの金型の製造、修理などを行ってきたが、大型の金型に関しては東北にはこれまで修理メーカーがなく、不具合が生じた場合には名古屋圏の部品メーカーなどに持ち込んで修理していた。そのため、大型の金型修理のための拠点とすべく第2工場を新設した。第2工場は、従来の工場の西側に建設され、鉄骨造平屋建てで床面積は562・15平方メートル。30トンまでの金型の修理、改造を行うとしており、自動車のバンパー全体やインストルメントパネルの修理対応が可能になるという。新規に3人を雇用しており、さらなる雇用も予定する。

 成形金型と各種金属製品に特殊なフィルムで印刷を施し、薬品による腐食加工(エッチング)で金属表面に凹凸模様を施すシボ加工の技術で評価が高い棚澤八光社は、以前から取引があった明輝から打診があったことを受け、同市への進出を決めた。明輝の敷地内に建設された岩手工場は、鉄骨造平屋建てで延べ床面積は576平方メートル。自動車のほか、家電、雑貨メーカー向けのプラスチック射出成形用金型などへのシボ加工を支援する。明輝と協力しながら量産中の突発的な金型修理に対しても迅速に対応する。熟練した社員2人が常駐するが、将来的には地元採用も見込む。

 両工場が同じ敷地内に立地することで、修理時間の短縮や輸送を含めたコスト削減が見込まれるとしており、今後はサプライチェーン構築も視野に入れる。

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