奥州・金ケ崎

地域活動の潤滑油 「広報みなみ」500号達成 水沢南自治振興会【奥州】

広報みなみが500号に達し、地区センターの制作スタッフも決意を新たにしている

 奥州市の水沢南自治振興会(山本忠会長)が毎月発行している「広報みなみ」が、5月号で通算500号を達成した。水沢南地区が新興地として発展する中で「コミュニティー」の情報を提供し、地域ぐるみ活動を展開する“潤滑油”となってきた。山本会長は「広報みなみは地域の一翼を担い続けている。これからも情報を発信し続けたい」と話している。

 水沢南地区は水沢地域の新興地として発展。その中で水沢公民館南分館が1976年に設立され、続いて水沢南公民館(現水沢南地区センター)が79年5月に地域の中核を担う施設として誕生した。さらに12町内会で構成する町内会連絡協議会(町連協、現振興会)が結成され、まちづくりの担い手となってきた。

 公民館と町連協が誕生したのと同時に、人や組織、地域、事業、活動などの地域ぐるみの取り組みを発信することが大事だとして同年から同広報の発行を開始した。以来、住民主体のまちづくりが進み、同広報はコミュニティー活動を地区内全世帯に知らせるとともに、町内会間、住民間のコミュニケーションの一端を担う重要な役割を果たしてきた。

 第1号発行時に町連協事務局長補佐として発行に携わった村上徳也さん(87)は「広報を通じて他地区との交流が広がり、県内ばかりでなく県外との研修交流が進んだ」と振り返る。「公民館がセンターに変わり、管理・運営などが地域委譲された協働のまちづくりが進められている。時代は変わっても『広報みなみ』の果たす役割は不変で、むしろ組織の潤滑油としてより大切な存在になる」と語っている。

 普段はA4判の表裏2ページだが、今回は記念号としてA3判のオールカラー4ページ。表紙には2010年以降の思い出の写真を6枚配置し、山本会長と村上さんのコメントを掲載。このほか、「コミュニティ善行賞」を受賞した2人を紹介し、行事予定や協力依頼などを掲載した。

 同センターの高橋照男センター長は「コロナ禍で接触の機会がなくなり、広報を通じた情報発信の大切さを実感し、一番大きな役割を担っていると感じている。今後も頑張って発行を継続していきたい」と話している。

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