花巻

田瀬湖 安全利用へ ボート搬入口の環境整備 関係機関や地域、利活用者 水上から区域確認【花巻】

田瀬ダムの動力付きボートの搬入口付近の環境整備を行う参加者

 花巻市東和町と遠野市にまたがる田瀬湖周辺で29日、「田瀬湖ゲレンデ清掃&水上安全確認」が行われた。田瀬ダムの管理者や利活用者、地域住民ら約30人が参加して、動力付きボート搬入口の環境整備や周辺のごみ拾いを行ったほか、湖面の安全利用に向け利用区域を確認した。

 水上オートバイ販売整備のオートサービスホットウエーブ(矢巾町)、田瀬ダム水源地域ビジョン推進協議会、東和B&G海洋センターが共催した。

 動力付きボートの利用が増加している実態を踏まえ、同協議会が設置した「田瀬ダム湖面活用懇談会」で今年4月に新たに湖面利用の安全ルールを設定したのを受け、田瀬湖の環境保全と利用者相互のルール確認を目的に初めて行われた。

 田瀬ダム管理支所やパーソナルウォータークラフト安全協会(PWSA)北東北支部、田瀬湖振興公社、猿ケ石川漁業協同組合、田瀬地域コミュニティ会議、市などの関係者をはじめ、この日の水上バイク利用者やキャンプ場利用者らも飛び入りで参加。動力付きボート搬入口の雑木を刈り取ったり、ゴミを拾ったりして環境を整えたほか、水上オートバイと船外機付きボートの計8艇で湖面利用の安全確認を行った。

 田瀬湖は、日本ボート協会認定のボート競技場が設けられているほか、水上バイク、動力付きボートなどはエリアを区切って利用が可能。新たな安全ルールでは、動力付きボートについては田瀬釣り公園に届け出た上で田瀬湖オートキャンプ場先の湖畔から搬入することを徹底し、利用区域の境界には旗を立てて安全利用を促している。

 近年は動力付きボートの利用が急増。今季は近隣の湯田ダム(西和賀町)の利用制限もあって、ボート競技大会開催を含め、田瀬湖の利用はさらに増加が見込まれるという。

 水上バイクの安全啓発活動を行うPWSA北東北支部会員でオートサービスホットウエーブ代表取締役の村松一志さんは、動力付きボートや釣り、ボート競技など「水面利用の共存ルールを皆が知ることで、事故のないよう使いやすくなれば」と話していた。

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