北上・西和賀

町の魅力 生徒が発信 協働で社会学習 西和賀高、ユキノチカラ

西和賀高とユキノチカラによる社会学習プログラム「魅力発見ラボ」の関係者
西和賀の魅力や商品開発について話し合う生徒や事業者ら

 西和賀町湯田の県立西和賀高校(駒込武志校長、生徒95人)と、西和賀の地域ブランド「ユキノチカラ」を運営するユキノチカラプロジェクト協議会(高鷹政明会長)は、協働で社会学習プログラム「魅力発見ラボ」を展開する。生徒や町内飲食店舗、県内デザイナーが連携し、地域資源を生かした商品やサービスの企画・開発、ご当地スタンプ製作などに取り組む計画。高校生のみずみずしい感性で町の魅力を磨き上げ、発信する考えだ。

 同プログラムは2022年度から3年間の継続を予定。生徒が課題発見や企画立案、テストマーケティングなど商品開発の一連の流れを体験し、将来の地域での働き方などをイメージしながら事業構想力を養う。

 今年度は、既に実施している外部講師を招いた授業をはじめ、町内の「111coffee」「ネビラキカフェ」の協力による商品開発や販売促進活動などを企画。西和賀の名物や方言を盛り込んだ無料通信アプリ「LINE(ライン)」のスタンプの製作・販売、活動記録をまとめた同校版「ユキノチカラ新聞」の発行なども計画している。

 30日に同校で開かれた記者発表会には駒込校長や高鷹会長、生徒代表の柿澤奈々さん(3年)、内記和彦町長、プログラムのビジネス面を支援する北上信用金庫の木村幸男理事長らが出席した。

 同校は21年度に県外の生徒募集を開始しており、学校の魅力化として西和賀でしか体験できない学びの機会などが求められている。駒込校長は「生徒には、地域の魅力を主体的に発信する姿勢や、学校内外の人と一緒に物事を進める難しさと楽しさ、新しいものを生み出す思考力を身に付けてほしい」とあいさつ。ドレスコーディネーターを目指しているという柿澤さんは「自分の感性を磨くとともに、西和賀町の魅力発信に少しでも貢献できればうれしい」と思いを語った。

 続いて活動が行われ、「111coffee」「ネビラキカフェ」の代表が、参加を希望する生徒らを前に起業した経緯や商品の概要、地域資源の考え方などを語った。高鷹会長は「未来を担う西和賀高校生に対し、地域と関わりのある豊かな学びの場を提供していきたい」と話していた。

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