花巻
鳴き声元気にすくすく成長 ひつじ農園・アイガモ池完成【花巻】
花巻市太田の「ひつじ農園はなまき」で整備が進められていたアイガモ用の池が完成した。ひな５５羽が放たれ、「ピーピー」と鳴き声を上げながら、泳いだり、餌を食べたりしながらすくすくと成長している。
同園を管理する同市太田の寺沢義秋さん（７０）は、休耕田を活用して牧場を設営してヒツジを飼育している。アイガモ農法でコメ作りをしていた経験があることから、今年からカモ肉生産に向けた飼育を試験的に開始した。
池は５月１６日に完成。ビニールハウス内を改良して作られており、池の中心には餌や飲み水を置く小屋を設置している。ハウスは骨組みのみで、カラスや害獣対策としてテグスと電気柵を取り付けている。
ひなは先月３１日に届けられ、恐る恐る池に入るもすぐに陸地に上がり毛繕いする姿が見られた。寺沢さんは「毛の全体に脂がついたら、水をはじいて上手に泳げるようになる」と話す。餌にはトウキビを使用し、１０、１１月ごろまで育てるという。水田には放さず、池周辺の雑草なども餌として利用する考えだ。
寺沢さんは「田んぼ以外で飼うのは初めてなので、分からないことも多い。野生動物にひなが襲われないように、しっかり管理していく」と話している。
