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城下町の象徴 化粧直し 石垣解体、来月再開へ 盛岡城跡

盛岡城跡の石垣修復工事で、解体が進められる石垣=2021年10月21日

 盛岡市は、同市内丸の国史跡・盛岡城跡にある三ノ丸石垣の修復工事を進めている。地震や経年劣化などで変形した石垣を積み直す工事は2021年度にスタートし、城下町のシンボルが約300年ぶりに化粧直しされている。22年度は7月に解体工事を再開する予定で、14段に343個積まれた石の積み直し作業は24年度まで続く。

 三ノ丸北西部の石垣は、1619(元和5)年までに構築され、度重なる地震によって崩れた北面は1705(宝永2)年に修復された。

 ただ、地震や経年劣化などの影響に伴い、ゆがみや欠落が生じ、標準の反りから最大70センチせり出したり、石と石の隙間が広がったりして危険性が高くなったため、いったん解体し修復することになった。

 修復の対象は北西部のうちの北面。幅は最大約34メートル、高さは約8メートルで、表面積は約200平方メートル。14段に積まれた石垣は343個の石で構成されており、2021年度は約1億2000万円を投じて上から8段までの207個を解体した。

 22年度は9段目から残る6段分の136個を解体し、江戸時代と同じ工法で23~24年度に再度石を積み直す予定。修復工事に関わる費用は総額7億7000万円程度が見込まれている。

 解体作業は、21年10月にスタートした。業者は巨大なクレーンを使って最大3トン近くはある花崗(かこう)岩にワイヤを掛けバランスを取りながら移設する作業を11月中旬まで行い、21年度の作業を終えた。

 今回修復されている部分は300年以上前の職人の技が生きており、24年度以降、きれいになった石垣を見ることができる見通し。

 盛岡市公園みどり課の佐々木亮二文化財主査は「修復工事は江戸時代から続いており、現在だけでなく300年後の人にも安全・安心できれいな石垣を見ていただけるような工事をしたい」と話している。

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