一関・平泉

地域住民つながる場に 空き家改装「カフェ&バル農人」 地元の野菜活用も提案 大東・摺沢【一関】

一関市大東町のJR摺沢駅近くにオープンした「カフェ&バル 農人」の店内

 一関市大東町摺沢地区の空き家だった建物に、地域の人同士のつながりの場を目指す飲食店がオープンした。地元の若手農業者や事業者でつくる地域おこしグループの思いを形にした「カフェ&バル 農人(のーと)」。さまざまな人が集うコミュニティーの拠点とするほか、あまりなじみのない地元野菜の活用やフードロスの削減などの理想を掲げ、一歩を踏み出した。

 飲食店がオープンしたのはJR摺沢駅に近い同町摺沢字街道下地内。地域の集いの場づくりと空き家の解消による地域活性化を狙い地域おこしグループ「変集プロダクション―FUN―」が構想を温め、同町曽慶の佐藤工夢店が管理していた物件を活用。フェイスブックで情報発信したり、知人に声を掛けたりして有志を巻き込み、同工夢店の協力を得ながら内部の解体や改装などを進めてきた。

 運営するのは「耕土」から社名を取った株式会社CODO(芦謙二代表取締役)。「耕したふかふかの土のように有機的な生き方を広げ、大東町をよくしよう」という願いを込めた。

 スタッフは店長と料理長、パートを含む6人。メニューの検討や試作などの準備を経て大型連休明けから本格的に営業している。

 メニューは県産牛や地元野菜を使った肉・野菜料理をはじめ、一品料理が中心のディナーメニュー、スイーツやスムージー、カクテル、ワイン、ビールなどアルコール類も提供する。

 野菜やコメは大東町内などほぼ市内産のものを利用。芦さん(40)は野菜農家でもあり、料理を通して花ズッキーニなどの西洋野菜やあまり食べられることのない野菜のおいしい食べ方を提案する。地元農家の規格外の野菜の活用などにも力を入れ農家所得の確保やフードロスの削減につなげることも目指している。

 小野寺真澄店長(40)は「カフェ&バルという形態は大東ではまだあまりなじみがないと思うが、気軽に足を運んでほしい。お肉も推しだが、地元野菜を使った料理などにも力を入れている」とPRする。

 芦さんは「改装を手伝ってもらった人たちはオープン後も自分の店のように思って足を運んでくれている。田舎は経済合理性だけではやっていけない。いろんなつながりをつくり、困った時に助けてくれる関係づくりが大事だと思う。ここがそんな地域のつながりをつくるための足場になれれば」と夢を膨らませる。

◇  ◇

 カフェ&バル 農人 営業時間はランチが午前11時30分~午後2時、ディナーが午後4~10時。定休日は月曜日と第2、第4火曜日。日曜日はランチ営業のみ。座席はテーブルとカウンター計17席。6月からテークアウトメニューも扱っており、18日までカクテルを全品200円で提供するキャンペーンも展開中。問い合わせは同店=0191(48)4259=まで。

▲一関市大東町のJR摺沢駅近くにオープンした「カフェ&バル 農人」の店内

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