花巻

種子小麦安定供給へ 県内最大の乾燥調製施設 グレンシーズ花巻

竣工式で種子小麦乾燥調製施設を起動させる関係者

 花巻地域の種子小麦の生産法人で組織するグレンシーズ花巻(高橋新悦代表取締役)が、花巻市鍋倉字地神地内で整備を進めていた種子小麦・大豆乾燥調製施設が完成し、7日に現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。種子用小麦については年間処理能力348・5トンを誇る県内最大の乾燥調製施設で、関係者は花巻から岩手、東北全域へ高品質な種子小麦の安定的な供給基地として中核的な役割を担うことに期待を寄せた。

 完成した種子小麦乾燥調製施設は、鉄骨造り2階建て、延べ床面積757平方メートルで、乾燥機10基を有し、刈り取った小麦を一気に荷受け乾燥することが可能。種子としての品質を確保するために最先端の比重選別機や色彩選別機を備え、高品質な種子供給を可能にした。

 グレンシーズ花巻は、JAいわて花巻小麦採種生産組合を構成する6法人で組織。種子小麦の生産規模は2021年度実績で面積にして83・27ヘクタール、荷受量にして249・6トンに及び、県内シェアの76%を占めるが、法人ごとに所有する施設で乾燥調製を行い、施設の老朽化や乾燥調製能力の規模から収穫適期を逃すなど、品質確保や安定供給が課題だった。

 整備に際しては、国の20年度産地生産基盤パワーアップ事業に採択された。JAいわて花巻の大豆乾燥調製施設についても調整能力低下が課題になっていたことから、同法人が隣接する既存施設に大豆乾燥調製施設を整備、21年10月から稼動している。総事業費は両施設で計5億2250万円。国が約2億3200万円、市と同JAがそれぞれ約4650万円を補助した。

 竣工式には、事業主体のグレンシーズ花巻、総合管理の同JA、施工管理の全農連東北広域施設事業所、施工業者、県や市などから約50人が出席。高橋代表取締役は関係機関・団体、施工管理・施工業者らの支援、協力に感謝し、「乾燥と調製作業の一元処理を行うことにより作業の効率化や均質な種子小麦の生産を目指す」と述べた。

 種子小麦の乾燥調製施設は20日から試験運転を行い、25日に稼働する予定。18日午前10時からは内覧会を予定している。

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