一関・平泉

形式変更 3部構成に 磐井川川開き花火大会 テーマ別 音と光競演【一関】

3年ぶりとなる磐井川川開き花火大会。形式が変更され、ストーリー仕立てで展開される(写真は2019年の花火大会から)

 一関の夏を彩る第69回一関夏まつり(8月5~7日)で最大の呼び物となる「磐井川川開き花火大会」が変わる。これまでは協賛企業・団体名を読み上げた上で花火が打ち上げられていたが、70回記念大会のプレ開催と位置付ける今回は、3部構成として花火師それぞれがテーマを設定し、ストーリー仕立てで展開する。現在音楽を含めた構成などについて検討に入っており、3年ぶりとなるまつりを盛り上げていく。

 花火大会は1927(昭和2)年に地元錦町の有志が磐井橋そばに建立した「磐井川水天宮」の落慶を記念し、同年8月1日に3発を打ち上げたのが始まりとされている。一関夏まつりでは毎年初日の夜に催され、一関市内外から訪れる多くの人たちが約1万発の花火を楽しんでいる。今年も8月5日午後7時15分から同市の磐井川河川敷で打ち上げられる予定。

 まつりは2023年に70回を迎えることで、今回はプレ大会として開催される。新型コロナウイルスの影響でここ2年は中止が続いたこともあり、花火大会は今までとは違った形で市民に喜んでもらおうと、構成を変えることとした。コロナ禍でも頑張る人たちへのエールの意味も込める。

 これまでは「次に打ち上げられるスターマインは○○提供です」などと協賛企業・団体名を読み上げ、1~3分程度打ち上げるというプログラムを繰り返す構成で、前回開催の19年には40のプログラムが用意されていた。今回は形式を一変させ、花火師3者それぞれがテーマを設定して連続で花火を打ち上げることとした。音楽に合わせた打ち上げも想定しており、休憩を含めて3部構成で計75分程度の内容となる。

 花火師には既にテーマ設定を依頼しており、7月中旬ごろまでには構成が固まる見込み。協賛企業・団体については、大会プログラムに名前が掲載され、会場では読み上げられない。花火大会は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ中継も行われる予定。

 実行委事務局では「3部構成とすることによって音楽も含めて花火師の個性が出ると思うので、その競演を楽しんでほしい」としている。

 一関夏まつり実行委員会は、磐井川川開き花火大会の協賛企業・団体を7月1日まで募集している。問い合わせは実行委事務局の一関商工会議所=0191(23)3434=へ。

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