花巻

賢治と音楽つながり理解 「精神歌」演奏、児童聴き入る 大迫小で出前講座【花巻】

大迫小の6年生が賢治と音楽のつながりについて学んだ賢治の世界セミナー

 花巻市大迫町の大迫小学校(宮川琢夫校長、児童115人)で20日、宮沢賢治記念館による出前講座「賢治の世界セミナー」が開かれた。児童たちがチェロやバイオリンなどの生演奏を聴き、宮沢賢治と音楽のつながりに理解を深めた。

 セミナーは郷土の偉人に興味関心を深める機会にしてもらおうと開催しており、同校では6年生17人を対象に実施。同日は宮沢賢治学会イーハトーブセンターの林秀さんがピアノ伴奏を務め、バイオリン奏者山口あういさん、チェロ奏者三浦祥子さんと共に三重奏を披露した。

 林さんは「賢治さんは音楽とのつながりが強い。チェロを所有し、生前はベートーベンが好きだった」と説明。3人は賢治が作詞した「星めぐりの歌」「精神歌」、シューマンの「トロイメライ」を演奏した。

 「精神歌」は川村悟郎、堀籠文之進と3人で作り上げたといい、林さんは「仲間と一緒に何かをやり遂げることはとても大切だ」と呼び掛けた。

 佐々木直君(12)は「生演奏を聴くのは初めてだったので感動した。賢治さんの思いが、残した曲に現れていることが分かった」と学びを深めた様子だった。

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