花巻

早池峰ダム構造、役割理解 大迫小5年生が見学 県南局花巻土木セ

早池峰ダムの堤体内を階段で下る大迫小の5年生

 県南広域振興局花巻土木センターは22日、花巻市大迫町内川目の早池峰ダムと早池峰発電所で、近くの市立大迫小学校の児童を招いた見学会を開いた。総合的な学習の時間で地域について学ぶ5年生20人が参加し、ダムの役割を学んだ。

 児童は2班に分かれ、同センターと県企業局施設総合管理所の職員の案内で見学。堤頂部からダムを眺めたり、通常は立ち入ることができない堤体の内部や発電所の水車や発電機室などに入ったりして、ダムの構造や役割を理解した。

 堤体内では70メートルほどを階段で下り、年間を通じて10度前後と夏でもひんやりとした空間を体感。ダムの建設過程や、堤内に設置されている地震計で安全確保に努めていることなども学んだ。

 発電所では、高い所から流れ落ちる水の力を使い水車を回して発電する仕組みを学習。近くの水辺の学習館では、洪水や雪解けなど水の多い時期に水をため、渇水など水が必要な時期にためた水を放流する役割や、放流された水は発電に利用された後、水道用水や北上工業団地の工業用水に利用されていることなどを知った。

 阿部圭吾君(10)は「ダムの役割は水をためるだけだと思っていたが、発電もしていてダムが大迫を支えていると思った」と感心した様子。同センター治水環境課の大村学課長は「見学を通じてダムや発電所の役割を学習してもらった。水や電気の大切さを理解して家庭でも話し合い、生活に生かしてもらえたら」と話していた。

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