花巻

クリーンテクノ 新工場整備へ 花巻・山の神 市有地取得 既存2工場を集約

 半導体製造工場の空調設備を手掛けるクリーンテクノ(福井県鯖江市、山下大起代表取締役社長)は、花巻市山の神に新工場を建設する。市有地約1万700平方メートルを取得し、市内の既存2工場を集約する。半導体工場建設に伴う需要増加に対応し、生産能力と物流効率を向上させる。

 同社は半導体大手・東芝メモリ(現キオクシア岩手)の北上市進出に伴い、2018年に花巻市に立地した。同市二枚橋地内の花巻第一工業団テクノパークにある賃貸工場(第一工場)で操業を開始し、同市山の神地内の国道4号沿いに第二工場を増設。半導体製造工場内に設置する塩化ビニール製の排気ダクトの製造、取り付け工事を行っている。

 第一工場については取引先のある北上市の北上工業団地まで往復で約1時間と距離があるほか、5年契約の賃貸工場で、第二工場についても国道4号の4車線化拡幅工事に伴う敷地面積の大幅な減少により移転を余儀なくされるため、取引先に近い立地で移転用地を探していた。

 新製造拠点となる新工場は、総事業費約4億5000万円を投じ、第二工場西側に近接する市有地約1万700平方メートルを購入し、鉄骨造平屋建て、床面積約1700平方メートルの製造工場などを整備する。早ければ9月にも着工し、来春の完成を目指す。

 稼動に合わせ、従業員の採用も計画している。同社の山下社長は「新工場の整備により生産能力も上がり、効率も上がる。需要の増加に対応できる体制を整えていく」としている。

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