北上・西和賀

植樹祭向け苗木育成 湯田中で引き渡し式【西和賀】

苗木の引き渡し式で記念撮影する湯田中1年生

 2023年に本県で開催される第73回全国植樹祭(公益社団法人国土緑化推進機構、県主催)に向けた「苗木のスクールステイ」の引き渡し式が24日、西和賀町川尻の湯田中学校(吉田幸哉校長、生徒39人)で行われ、受け取った生徒が大切に育てることを誓った。

 森林づくりの大切さなどを啓発する「苗木のスクールステイ」は、希望する県内の「緑の少年団」などに苗木を預け、水やりなどを通じて育ててもらう取り組み。苗木は12月に県が引き取り、陸前高田市で開かれる全国植樹祭で使用する。応募のあった54団体・学校を対象に実施しており、県南広域振興局管内では6市町16団体に引き渡された。

 同校には、植樹祭で植えられるオオバクロモジ10本と、学校に植えるヤマザクラ10本が贈られ、引き渡し式では同振興局花巻農林振興センターの中村文治上席林業普及指導員が「植樹祭から何十年もたつと森ができる。生き物がすみ、憩いの場となる将来のことも思い描きながら育ててもらいたい」とあいさつ。出席した1年生12人が苗木を前に記念撮影したほか、それぞれの樹種の特徴や管理のポイントなどに理解を深めた。

 全校生徒でつくる同校自然愛護少年団は、学区内の清掃活動や雪かき奉仕などに取り組んでいる。多田希里斗さん(1年)は「預かった苗木も、学校に植える苗木もきちんと育てたい。森林は西和賀の観光になっているし、環境の面でも役に立つので、しっかり守っていきたい」と語った。

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