一関・平泉

猫と飼い主出合い支援 譲渡会開催、次回は18日 廃業ペット店から保護2匹も【一関】

動物愛護団体に保護されている猫と対面する来場者

 県南広域振興局一関保健福祉環境センター主催の保護猫譲渡会は3日、一関市竹山町の一関地区合同庁舎で開かれ、同センターやボランティアに保護されている猫が飼い主希望者と対面した。事実上廃業した奥州市のペット店で6月29日に県が保護した猫も紹介された。18日にも開催される。

 さまざまな事情で保護されている猫と、飼い主希望者が対面できる機会を設けて譲渡を進め、適正な飼養を普及するために開催。会場では同センターや、ボランティアの▽ハッピー・アニマル・クラブ▽フェリスの箱庭▽動物愛護団体ゆいねこ―によって保護されている合計10匹の猫がケージに入れられた状態で並べられ、飼い主希望者が説明を聞いた上で譲り受けたい猫を申し込んだ。後日、同センターや各団体の規定に沿って手続きが進められる。

 20組以上が来場し、1組15分の制限時間で猫を眺めた。奥州市から家族4人で訪れた石川まなみさん(37)は「猫は前にも飼ったことがある。一緒に寝たり、甘えてくれたりして癒やされる」と話し、どの猫を選ぶか家族で相談していた。

 県は、事実上廃業した奥州市のペット店に残されていた300匹以上の動物を6月29日に保護しており、一関保健所には猫7匹、犬6匹が移送された。このうち猫2匹は今回の保護猫譲渡会に参加、犬3匹は写真が展示された。今後も動物の状態を見ながら譲渡会などで飼い主希望者との縁を結ぶ方針。

 同センター環境衛生課の岩舘幸司課長は「一関で保護している動物は少なくない。ボランティアの皆さんも同じ目的で世話に当たっており、連携は不可欠。飼いたい人は動物を家族として受け入れてもらいたい」と適正飼養を求めている。

 今月18日も一関地区合同庁舎で保護猫譲渡会が開催される。時間は午後1~4時。参加無料。原則として事前予約制となる。

 申し込み、問い合わせは同課=0191(34)4691=へ。

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