花巻

伝統の舞 力強く みちのく神楽大会 3年ぶり、14団体出演【花巻】

土沢神楽の「天熊人五穀」

 第39回みちのく神楽大会は3日、花巻市若葉町の市文化会館で開かれた。花巻地方に伝わる山伏神楽の継承団体14団体が出演し、伝統の舞で市内外から訪れた観衆を魅了した。

 神楽団体の会員の相互研鑚(けんさん)と、伝統の神楽の質向上、次代への継承が目的。市教委が主催、花巻地方神楽協会との共催で、新型コロナウイルスの影響で2019年以来3年ぶりの開催となった。

 このうち同市東和町の土沢神楽は、食物の起源を描いた演目で五穀豊穣(ほうじょう)を祈る舞「天熊人(あまのくまひと)五穀」を披露。4人の舞い手が扇や剣などを手に力強い舞を繰り広げ、観衆を沸かせた。

 毎年のように鑑賞していたという同市上小舟渡の高橋清正さん(80)は「コロナ禍で開催されず寂しい思いをしていたので、きょうは楽しみにしてきた。脈々と受け継がれてきた舞が魅力。笛や太鼓の音などを聴くと気持ちが高ぶる」と熱心に見入っていた。

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