花巻

まちづくりへ議論熱く 若者集いWS 次期市総合計画に反映【花巻】

花巻の良いところを挙げていくまちづくり市民WS若者部門の参加者

 花巻市の将来のまちづくりに若者の意見を積極的に取り入れていこうと、同市大通りのなはんプラザで7日夜、市内の高校生や大学生らが参加する「まちづくり市民ワークショップ(WS)」の若者部門が始まった。32人の若者が、同市の良いところ、もっと良くしたいところなどについて議論し、花巻のまちづくりについて考えた。

 WSは、2024年度を初年度としたまちづくりの方針となる次期市総合計画(長期ビジョン)の策定に向け、市が開いた。幅広い年代、さまざまな分野の市民からの意見を計画に反映させようと、23歳以上の市民を対象にした一般部門、高校生から22歳までの市民を対象にした若者部門の二つを設ける。

 若者部門は3回の開催を計画し、市内6校の推薦と市の公募で集まった高校生21人、大学生9人、社会人2人が参加する。

 若者部門初回の同日は初めに、市の20年の総人口が15年前に比べ約1000人減少し高齢化率が10ポイント以上上昇していることや、市内で働く人と場所が減っていることなど市の現状や課題を説明。人口減少を抑制し、活気ある未来の花巻市を見据えた新しい計画にしたいことを伝えた。

 参加者は八つのグループに分かれ、模造紙に花巻の良いところやもっと良くしたいところを自由に書き込み、現状を共有したり、課題を出し合ったりした。

 県立花巻北高2年の加藤ゆいさん(16)は「『星が見える、すごくきれいだ』などといった花巻に転入してきた人の感想や目線に新鮮さを感じた。自分がどのように花巻にとって利益になれるか分からないが、もっと楽しいまちになってほしい」と語り、積極的に話し合いに参加していた。

 若者部門のWSは来年1月まで3回を予定し、次回は10月11日、まちの将来像について検討する。

 市総合計画策定室の冨澤秀和室長は「同世代で気軽に話し、花巻にとってどういうものが必要か、花巻がどうあってほしいか考えを聞かせてほしい」と話していた。

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