夏の高校野球岩手大会 甲子園懸け熱戦開幕
第104回全国高校野球選手権岩手大会(県高野連など主催)は8日、盛岡市の県営球場で開幕した。66校59チームが出場し、開会式では球児たちが堂々と入場行進。甲子園切符を懸け、熱戦の火ぶたが切られた。【7面に関連】
新型コロナウイルス感染防止のため簡素化していたライトゲートからの入場行進が3年ぶりに復活。前回大会優勝の盛岡大附を先頭に、各チームのナインが力強く歩を進めた。
佐々木光男県高野連会長は「長い間この大会で使用されてきた県営野球場が、今年度で歴史に幕を閉じる。技術的なこと、仲間を思いやる心、困難に打ち勝つ強い精神力をこの球場を舞台に育んできたはず。高校球児の一球に込める思い、最後まで諦めない姿勢が夢と希望、感動を与え、多くの県民の心の復興に少しでもお役に立てれば幸いだ」とあいさつした。
選手を代表し、一関工の阿部翔悟主将(3年)が「つらいことを我慢して心が折れそうになったときも、共に励まし合い、挑戦してきた仲間たちと一体感を感じながら、一日でも長く野球をしたいと心から思う。全ての人への感謝の気持ちを忘れず、大好きな野球で見ている方の胸を熱くし、今もなお震災からの復興に取り組んでいる多くの県民の皆さまにも勇気と感動を届ける」と宣誓した。
式後、同球場で1回戦1試合が行われ、花巻農が黒沢尻北を下した。9日は県営、花巻両球場で1回戦6試合が行われる。
◇県営球場
▽1回戦
花巻農 12―11 黒沢尻北
◇県営球場
▽1回戦
宮古商工―平舘(9時)
花泉―大船渡(11時40分)
盛岡四―専大北上(14時20分)
◇花巻球場
▽1回戦
千厩―大槌・山田・岩泉(9時)
盛岡誠桜―盛岡南(11時40分)
不来方―一関学院(14時20分)