一関・平泉

バナナ収穫、膨らむ期待 東山・千葉さん 露地栽培挑戦3年目【一関】

自宅の畑で露地栽培するバナナの房を見上げる千葉さん

 趣味で熱帯果樹や多肉植物を育てている一関市東山町松川字大久保の千葉一男さん(69)方の畑でバナナの実が膨らみ始めた。2020年から露地栽培に挑戦。1年目は収穫直前の低温の影響で実が成らず、2年目も失敗に終わったが、今年は現在のところ順調に生育。「3度目の正直に期待したい」とまだ小さな青いバナナを見守っている。

 千葉さんは通信販売などで種を購入し若い頃から自己流でサボテンや多肉植物を育ててきた。20年ほど前からは熱帯果樹も育てるようになり、自分で建てたガラス温室やビニールハウスを使いミカンやレモン、パパイア、パイナップル、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツなどの果物の栽培にも励んでいる。

 ハウスで育てているミカンなどは以前から収穫しており、地域の人たちに実を分けてあげたり、圃場(ほじょう)を地元老人クラブの収穫体験に開放したりもしている。

 バナナは7年前から栽培に取り組むようになり、3年前からは「ハウスでは面白くない」と畑の一画で露地栽培に挑戦している。

 栽培方法を研究し試行錯誤を重ねながら管理。20年は2房の実が付いたが、11月末まで収穫を延ばしたところ霜害に遭い試食できるまで至らなかった。21年はかなり早い時期に花芽が出たものの実が膨らまないままシーズンが終わった。

 今年は冬場にハウス内で管理していた根を5月ごろ畑に定植。10本ほどある幹は大きなもので高さ3メートルほどに成長し、大きな葉っぱの下に長さ10センチほどの実が連なる房が姿を現した。

 千葉さんは「今年は期待できそうだ。このまま育ってくれれば秋には収穫して食べることができるのではないか」と期待。地元の松川8区の行政区長と自治会長を務めており、「3度目の正直が実現したら、地域のみんなにバナナを配りたい」と張り切っている。

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