激流果敢に挑戦 ひめかゆ杯第1戦 カヌー【奥州】
カヌー競技の「みちのくひめかゆカップ2022」(県カヌー協会など主催)は10日、奥州市胆沢若柳の奥州いさわカヌー競技場で開かれた。新型コロナウイルスの影響で、通常開催は3年ぶり。今年からシリーズ制とし、10月まで全3戦で総合成績を競う。選手はスラローム、ワイルドウオーターの2競技で激流に挑んだ。
大会は、本県が会場となった2016年国民体育大会カヌー競技のため整備された同競技場を活用し、競技振興のため同年から開催。コロナ禍で20年は中止、21年は関係者のみの入場に絞って開催した。シーズン制では、各種目ごとに成績に応じて与えられるポイントの合計を争う。
第1戦の今回は、第73回県民体育大会のカヌー競技を兼ねて開催された。県内をはじめ遠くは佐賀県からも参加があり、27人が出場。2競技で男女計6種目が行われた。
このうちスラロームのカヤックシングルは男女とも最も出場者が多かった。出場2回目の関根正人さん(12)=チーム阿武隈、福島県伊達市=は金ケ崎町に祖父母がいる。「ミスはしたが調子はまあまあ。普段活動している川より流れが激しい場所もあり、良い経験になる」と話していた。
主な結果は次の通り。(敬称略)
【男子】
◇スラローム▽カヤックシングル(1)禰寝大亮(チームコンセプト)88・91点(2)伊藤樹生(駿河台大カヌー部)(3)佐々木優(佐賀県スポーツ協会)
▽カナディアンシングル(1)佐々木優(佐賀県スポーツ協会)124・32点(2)田川篤(レンタルでんき)(3)岩渕政浩(県カヌー協会)
◇ワイルドウオーター▽カヤックシングル(1)佐々木翼(鶴の湯温泉)38秒75(2)佐々木優(佐賀県スポーツ協会)(3)斎藤晶文(県カヌー協会)
【女子】
◇スラローム▽カヤックシングル(1)藤井南帆(三重県カヌー協会)102・79点(2)富沢くるみ(栃木県スポーツ協会)(3)小野澤嶺(相模原カヌー協会)
▽カナディアンシングル(1)山川理佳子(yamakawa)223・38点(2)後藤紗世(黒磯CC)
◇ワイルドウオーター▽カヤックシングル(1)山田茉未(県カヌー協会)43秒79(2)富沢くるみ(栃木県スポーツ協会)