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過去最多597人感染 若年層中心に急拡大 新型コロナ【岩手】

 県と盛岡市は13日、新たに10代未満~90歳以上の男女597人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日当たりの新規患者数としては4月14日公表の432人を上回り、過去最多を更新した。国内で感染拡大の「第7波」到来との見方が広がる中、学校や教育・保育施設など若年層を中心に感染が急拡大している。重症者はいない。患者累計は4万783人となった。

 保健所別の内訳は、盛岡市195人、奥州120人、県央90人、中部67人、久慈36人、一関30人、釜石29人、二戸16人、宮古8人、大船渡6人。盛岡市と奥州、県央で過去最多を更新し、釜石で過去最多と並んだ。

 新規のクラスター(感染者集団)は1件発生。久慈保健所管内の学校で3人判明し公表済み3人を含め計6人が感染した。このほか、公表済みのクラスター18件で新規患者が確認された。

 直近1週間の人口10万人当たり新規患者数は県全体169・0人、盛岡市222・2人、病床使用率は16・8%。自宅療養者は453人増えて2240人となった。

 現在の県内の感染拡大状況について、野原勝県保健福祉部長は感染力の強い「BA.5」系統への置き換わりが進んでいることやワクチン接種者の免疫力の低下などを要因に挙げた。県民に対し「熱中症には十分注意した上で、正しいマスクの着用、小まめな手洗い、3密の回避といった基本的な感染対策の徹底の継続をお願いしたい」と呼び掛けた。

 県は14日に対策本部員会議を開き、今後の対応などについて協議する。

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