奥州・金ケ崎

激しい揺れ肌で 生徒ら地震体験 金ケ崎高

「震度7」の揺れを体験する金ケ崎高の生徒

 県立金ケ崎高校(宮学校長、生徒112人)の「防災指導車による地震体験と防災講演会」は13日、金ケ崎町西根の同校で開かれた。全校生徒が県の地震体験車「防災そばっち号」で「東日本大震災」「関東大震災」を体験。大きく長い揺れを経験し、「大地震が起きたときにはこの経験を生かして行動したい」などと話していた。

 同日は水沢消防署金ケ崎分署の協力を得てクラスごとに体験。4人ずつのグループで二つの大震災のほか、「熊本地震」「宮城県沖地震」などを再現した揺れを選んで体験した。

 このうち3年生は27人が参加し、七つのグループごとに次々に体験。長く続く揺れや震度7の激しい揺れで、椅子から落ちそうになりながら踏ん張っていた。

 3年の菊地颯悟さん、佐藤慶多さん、森岡生吹さん、伊藤健太さんの4人は「東日本大震災は年長組の頃」といい、「あの頃よりは成長して踏ん張れた。この経験を生かして命を大切にしていきたい。危険を回避して周りの人たちの役に立てる素早い行動も目指す」と話していた。

 体験後、同分署の鈴木巧分署長が講師となって防災講演が行われた。鈴木分署長は安全のため「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先し避難せよ」との避難3原則を伝え、日ごろから災害が起きたらと考えて行動するようにと呼び掛けた。

 同校では文部科学省の学校安全総合支援事業といわての復興教育スクール(内陸)に取り組んでおり、今回の地震体験などはその一環。同日は、町内の小中学校や幼稚園などの防災教育担当教諭らも参加した。同校では秋に1年生35人が大槌町などを回り、復興学習を行う予定。

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