北上・西和賀

躍動、迫力の演舞 翔南高鬼剣舞部【北上】

全国高文祭に向け、躍動感ある演舞を披露する北上翔南高鬼剣舞部員

 県立北上翔南高校鬼剣舞部の発表会は14日、北上市文化交流センターさくらホールで開かれた。8月4日に東京都で開かれる全国高校総合文化祭(高文祭)郷土芸能部門に向け、部員たちは躍動感と迫力に満ちた演舞を披露。大舞台に向けて士気を高めた。

 同部は2021年10月の県高文祭同部門で4年連続最優秀賞を受賞し、全国高文祭出場権を獲得。今回の発表会は壮行会を兼ね1~3年生50人が出演し、約700人が来場した。

 部員たちは「一番庭」でオープニングを飾り、力強く「三番庭の狂い」を演舞。1年生も「刀剣舞の狂い」で練習の成果を発揮した。

 ゲストの県立大船渡東高和太鼓部は威勢よく演奏し、岩崎鬼剣舞スポーツ少年団も出演。8月18日の全国中学校総合文化祭福岡大会に出演する市立和賀東中学校特設鬼剣舞部も同スポ少の一員として堂々と舞い、北上翔南高新体操部も華麗な演技で花を添えた。

 最後に、同高鬼剣舞部員が全国高文祭で予定している「一番庭」「一人加護」「カニムクリ」「八人加護」の組踊りを演舞。笛や太鼓、鉦(かね)のはやしに合わせ、エネルギッシュで一体感のある演舞を繰り広げ、来場者を魅了した。同市花園町の本田文夫さん(70)は「動きがとても速く、きれいにそろっていた。全国でもぜひ頑張ってほしい」とエールを送っていた。

 夏堀緋奈乃部長(3年)は「昨年、全国大会(出場権)を勝ち取った先輩方に追い付こうと活動し、家族や地域の皆さんも応援してくれた。すごく緊張したが全国に向け、みんなで声を出し一つになっていい踊りができた」と充実した表情。全国高文祭に向け「鬼剣舞を全国に知ってもらえるよう北上の高校生の元気を発信し、新型コロナの収束を願って踊りたい。上位2組に入り、国立劇場公演の出場を目指す」と力強く意気込みを語った。

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