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競歩20キロ山西連覇 池田が銀、高橋は29位 世界陸上

男子20キロ競歩、笑顔を見せる優勝した山西利和(右)と2位の池田向希=15日、米オレゴン州ユージン(時事)

 【ユージン(米オレゴン州)時事】陸上の世界選手権は15日、米オレゴン州ユージンで開幕し、20キロ競歩の男子で、山西利和(愛知製鋼)が1時間19分7秒で連覇を遂げた。日本勢の連覇は全種目を通じ史上初。池田向希(旭化成)が昨夏の東京五輪に続いて銀メダルを獲得し、住所大翔(順大)が8位、高橋英輝(花北高―岩手大―富士通)は1時間26分46秒で29位だった。

 女子は藤井菜々子(エディオン)が6位、岡田久美子(富士通)は14位。

 男子100メートル予選で、サニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)は9秒98(向かい風0・3メートル)の7組1着、坂井隆一郎(大阪ガス)は10秒12(追い風0・2メートル)の4組3着で16日の準決勝に進んだ。

 男子走り高跳び予選は、真野友博(九電工)が2メートル28で18日の決勝に進出。日本勢の同種目予選突破は初めて。赤松諒一(アワーズ)は敗退。

 男子走り幅跳びの橋岡優輝(富士通)、女子1500メートルの田中希実(豊田自動織機)は予選を突破したが、男子3000メートル障害では三浦龍司(順大)ら日本勢が3人とも予選敗退。混合1600メートルリレーの日本も決勝に進めなかった。

山西 盤石のレース運び
競り合いから圧巻スパート

 勝利を確信し、山西はゴール前で右拳を力強く握った。男子20キロ競歩で連覇を達成。「いいレースだったかと言われたら、何とも言えないけど…」といたずらっぽく笑いつつ、全種目を通じて日本選手初の快挙に「すごくうれしい。誇らしいこと」と胸を張った。

 序盤から先頭を進みながら、時に差を広げ、時に集団の中で力をためた。徐々にライバルが脱落し、終盤は池田との激しい競り合いに。前に出られても焦ることなく、最後の1キロで一気に突き放した。盤石に見えるレース運びにも、「横綱相撲にするには足りないものがある」と満足していなかった。

 世界王者として臨んだ昨夏の東京五輪は悔しい銅メダルに終わった。「金メダルを取りたかった。どこまでも抱えながら生きていくんだろうなと思う」。再起を期し、年齢による体の変化も敏感に感じ取って、練習量を微調整しながらピークを合わせてきた。

 男子マラソン五輪連覇のキプチョゲ(ケニア)のような「絶対王者」を理想とする。悲願の頂点を狙う2024年パリ五輪の翌年の世界選手権は、東京での開催が決まった。「無事に競歩界の最前線にいたら頑張りたい」。控えめな言葉に、第一人者の自覚がにじんだ。

池田、うれしさ半分の銀

 20キロ競歩男子で銀メダルを手にした池田だが、山西との競り合いに敗れ、「うれしさと悔しさは半々くらい」と振り返った。一時トップに立つ場面もあったが、ゴールまであと約1キロのところで山西についていけなくなった。「(一時山西を抜いたところで)離せなかった。スピードを出せなかった」。わずかな勝機を物にできなかった。

 初めて挑んだ2019年の世界選手権は6位。「何もできずに悔しい思いしかなかった」。その思いをバネに、昨年の東京五輪で2位に入るなど順調にステップアップ。「今までならメダルを取りたい一心だった。銀メダルで悔しいと思えることが収穫」と前を向いた。

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