一関・平泉

町に元気を豪快水掛け 平泉 3年ぶり神輿渡御

トラックの荷台にたたえられた水が一斉に降り注がれる中、JR平泉駅前広場を進む本神輿

 平泉町の夏を彩る「平泉水かけ神輿(みこし)」(平泉総社神輿会主催)は17日、神輿渡御が行われ、観自在王院跡に設けた仮宮を出発した本神輿が沿道に詰め掛けた見物客から清めの水を浴び、町中心部を豪快に練り歩いた。【11面に関連】

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年連続中止され、25回目の開催。開会式では担ぎ手となる同神輿会や東京都江東区の富岡八幡宮神輿総代連合会メンバーら約110人をはじめ、来賓や関係者が参列した中、同神輿会の千葉庄悦会長が「3年ぶりの渡御で、元気な町のにぎわいを取り戻したい」とあいさつした。

 仮宮を出発した本神輿は毛越寺からJR平泉駅前広場を経て中尊寺で金色堂を参拝後、観自在王院跡に戻り宮入りするまでの約4キロの行程を渡御。駅前広場では山王太鼓が囃子(はやし)太鼓を打ち鳴らす中、広場中央に設けたトラックの荷台にたたえられた水が神輿目掛けて一斉に降り注がれた。

 茨城県から家族4人で訪れた中川真一さん(43)も、娘とバケツを手に飛び入りで参加。「神輿があるのを知らなかったので、いい経験になった。コロナが早く終息して元の生活ができるよう願って水を掛けた」と語った。

 平泉水かけ神輿は、1995年に行われた「蘇(よみがえ)れ黄金・平泉祭」で富岡八幡宮神輿総代連合会が水かけ神輿を町内巡行したのを機に翌年から開催されている。

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