北上・西和賀

夏油の昆虫、ダムの役割 標本やパネルで紹介 企画・巡回特別展 市立博物館和賀分館【北上】

企画展「夏油の昆虫たち」で標本に見入る子供たち
模型やパネルで北上川上流五大ダムのスケール感や歴史、役割を紹介している巡回特別展

 北上市和賀町の市立博物館和賀分館で、企画展「夏油の昆虫たち」と巡回特別展・北上川上流総合ダム群「ダム3D模型・パネル展」が開かれている。夏油高原一帯や県内に生息する貴重な昆虫をはじめ、世界各地のカブトムシ、クワガタムシの標本を公開。五大ダムの役割や歴史を学び、スケール感を味わうことができる。

 昆虫展は、夏休みに合わせた恒例の企画。今回は同市西部の夏油高原一帯の山々で採集された昆虫12箱、345匹の標本を展示し、大型のミヤマカラスアゲハなども目を引く。

 絶滅が危惧されるベニヒカゲ、ジョウザンヒトリ、オオゴマシジミのチョウ類もパネルで紹介。オサムシやトンボ、カブトムシ、夏油で見られるセミやチョウも昆虫クイズで問い掛けている。

 さらに米国やマレーシア、台湾、アフリカなど世界各地のカブトムシ、クワガタムシの標本21箱、584匹分も展示。採集、飼育の方法も図解している。

 家族で来館した佐藤日柊君(黒沢尻西小学校4年)は「この辺の虫や日本にはない虫も見ることができ、特にノコギリクワガタが格好良かった。また虫捕りに行きたい」と目を輝かせ、妹の椛さん(同2年)も「きれいな昆虫を見ることができた。黒いミヤマカラスアゲハはきらきらしてかわいかった」と笑顔で話した。

 博物館所蔵と協力者の標本を合わせて展示。博物館の千葉祐樹主任は「夏油は珍しい昆虫の宝庫で、夏油でしか見られない昆虫もある。夏休みなどで子供たちや興味ある方々にぜひ見てほしい」と呼び掛ける。

 ダム展は北上川上流総合開発ダム群の土木学会選奨土木遺産認定を記念し、県内各地を巡回展示し今回で8カ所目。田瀬(花巻市)、湯田(西和賀町)、四十四田(盛岡市)、御所(同)、石淵・胆沢(奥州市)の五大ダムの歴史や技術的特徴、イベントなどへの活用事例、昭和から平成にかけて胆沢ダムを含め72年の歳月をかけて完成したことを紹介している。

 五大ダムの模型も展示。戦後治水、利水に大きな役割を果たした石淵ダムは、2013年に完成した胆沢ダムにすっぽり覆われ、役割を譲ったことや胆沢ダムの壮大さが見て取れる。湯田ダムに水没される前の杉名畑、大荒沢、川尻各地区(現西和賀町)の写真も展示している。

 北上川ダム統合管理事務所の山中彰人調査課長は「模型や写真、パネルで小中学生も分かる内容になっている。家族連れも含め皆さんにダムの規模感や歴史、役割を学んでほしい」と話している。

 両展示は9月25日まで。時間は午前10時~午後4時。会期中の休館は8月22、23日。入館無料。

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