花巻

賢治世界 光で演出 あすからオブジェ点灯 童話村【花巻】

童話村の森ライトアップ2022の開催をPRするポスター

 花巻市高松の宮沢賢治童話村で、賢治の作品世界を虹色の光を放つオブジェで演出する「童話村の森ライトアップ2022」が、23日に始まる。今年は42日間の開催を計画し、伝統工芸とのコラボレーション企画や市民制作のオブジェ展示、各種イベントで盛り上げる。入場無料。

 市と民間8団体で組織する賢治フェスティバル実行委員会の主催。7年目を迎える今年は、五つのエリアに115体のオブジェが設置される予定。

 芝生広場エリアはライトアップのシンボルになっている「どんぐりオブジェ」をはじめ、市内児童が自由な発想で絵を付けたアクリル板をアート集団「ミラーボラー」が四角錐(すい)のオブジェに仕上げた展示で来場者を楽しませる。会期後半には一般向けのオブジェ制作会も計画する。

 野外ステージ付近では、8月6日~9月25日の期間限定で、伝統工芸「花巻傘」のライトアップ展示を企画。地元職人のコラボレートで、賢治作品の世界観をイメージして染め上げた「成島和紙」で仕立てた和傘をライトアップする。

 期間中は地元高校生による朗読や伝統芸能「鹿踊(ししおどり)」の披露(10月8日)などのイベントを予定する。

 点灯は10月30日までの土日・祝日。ただし8月6~14日のお盆期間と、宮沢賢治記念館で手帳「雨ニモマケズ」が特別公開される9月16~25日は毎日点灯する。点灯時間は7~8月が午後6時(9月以降は5時)から午後9時まで。最終入場は8時30分。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来場者には検温と連絡先の記入、マスク着用の協力を求める。混雑時は入場を制限する場合があるほか、感染状況や天候状況によっては点灯を中止する場合がある。

 開催日には童話村駐車場にテークアウト形式の屋台村を開設。童話村内の「賢治の学校」の開館時間を午後7時まで延長する。

 市賢治まちづくり課の鈴森早織課長は「家族や仲間で童話村の世界観、いつもと違う幻想的な空間を味わってほしい」と話している。

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