成長、躍進 花びらで表現 来春開校・東桜小 居関さん(京都)作品採用 校章デザイン決定 市教委【北上】
北上市教委は、2023年度に立花、黒岩、口内、照岡の小学校4校が統合し開校する市立東桜(とうおう)小学校の校章デザインを発表。公募の結果、京都市のグラフィックデザイナー・居関孝男さん(71)の作品が採用された。
市教委は4月4日~5月27日、全国を対象に校章を公募。市内、県内外から177点が寄せられた。
地元4地区の関係者らで構成する東部地区小学校統合推進委員会で8点に絞り、市教委に上申。市教委で検討した結果、居関さんの作品は▽東桜小にちなんだ「桜」をイメージ▽校名がフルで入っている▽シンプルな表現―が評価された。
作品の中には「東」も多かったが、市内には黒沢尻東、和賀東の両小学校もあることからフル表記が望ましいとし、北上川などを盛り込んだ作品もあったものの、最終的にシンプルさを重視した。
居関さんは「市の木である桜の花びらを用いて、児童が両手を広げ大地に踏ん張る姿を彷彿(ほうふつ)させた。小さな4枚の花びらで統合する4校、大きな花びらで未来への成長と躍進、新しい学びやを表した」と説明。これらの制作意図も明確で、校名の趣旨に合致していると評価されたとみられる。
校章は今後、児童のジャージーに使われるほか校旗、大会旗などでも幅広く活用する。平野憲教育長は「思ったよりも多く、内容的にも素晴らしい作品を寄せていただいた。数ある中から、新しい学校にふさわしい校章を選ぶことができた」と感謝。現在も新校舎建設や校歌制作、通学対策などが進められており「来年4月の開校に向けて、地域と共に滞りなく準備を進めていきたい」と語った。