北上・西和賀

西和賀町内国道107号 仮橋架設進む 岩手、秋田 関係者が現状確認

仮橋架設工事が進む西和賀町耳取地内の現場

 のり面崩落の恐れがあるとして通行止めが続いている西和賀町内の国道107号の復旧に向けた第7回西和賀町大石地区斜面変状情報連絡会議と第3回一般国道107号秋田岩手連絡会議は27日、同町耳取の工事現場で開かれた。錦秋湖を横断する仮橋架設工事の進展状況が示されたほか、国道の災害復旧工事や浸水被害軽減対策の盛り土工事の今後の進め方を確認した。

 錦秋湖北側を通る同町大石地区の国道107号は、2021年5月1日の地震の影響で道路のり面に変状が確認され、道の駅錦秋湖から天ケ瀬橋まで4・9キロ区間で通行止めが続いている。県は迂回(うかい)路として国道と県道ゆだ錦秋湖停車場線を接続する仮橋(橋梁(きょうりょう)部476メートル、道路部364メートル)の設置を進めており、同日は両会議を構成する岩手、秋田両県の関係者ら約30人が工事現場を視察した。

 仮橋架設工事は現在、橋脚13基のうち、錦秋湖南側に高さ約20メートルの3基が立ち上がっている状況で、予定通り今年の積雪期前に完成、供用開始する見通しなどが報告された。橋梁部の車道部分は幅員3メートルで交互通行となる。

 錦秋湖北側では、地滑りを抑制するための県による約14万立方メートルの応急盛り土工事が完了。国は地滑りの発生に伴う錦秋湖の高波で対岸の耳取地区が浸水しないよう、県による工事箇所を覆う形でさらに30万立方メートルの押さえ盛り土を行っており、今月20日時点で進捗(しんちょく)率は約29%となっている。

 このほか、地滑り箇所を回避する形で国道にトンネル(1470メートル)や橋などを整備する災害復旧事業も行われる。事業期間は26年度までで事業費は約130億円が見込まれる。

 県南広域振興局北上土木センターの及川郷一所長は「国道107号は岩手、秋田両県の交流促進に加え、物流、観光を支える重要な路線。通行止めから1年以上が経過し、関係者と連携して進捗が徐々に図られている。まずは仮橋、仮設道路の早期運用開始、その次は本工事のトンネルへの着手を目標に事業完了を目指していく」としている。

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