大谷「成長できる選手」 田中さん(元プロ野球)が講演【花巻】
花巻温泉協和会(佐々木博会長)による講演会は21日、花巻市湯本のホテル花巻で行われた。通算2000本安打を達成したプロ野球日本ハムの元選手田中幸雄さん(54)が「野球とゴルフ」と題して、自身の野球人生などを振り返った。
田中さんは宮崎県出身。都城高校(同県)からドラフト3位で1986年に日本ハム入り後、現役生活の22年間を日本ハム一筋で過ごし、「ミスター・ファイターズ」と呼ばれた。
高校時代は甲子園で桑田真澄投手、清原和博選手を擁するPL学園高(大阪府)と対戦。遊撃手だった田中さんは、「清原選手の打球に飛びつこうとしたら、打球がレフトに抜けていた」と衝撃を受けたという。
花巻東高出身で米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手については「入団した時から彼のバッティングは他の選手のさらに上をいっていた」と語り、「自分で考えて行動し、成長することができる選手」と称賛した。
大船渡高出身でロッテの佐々木朗希投手についても言及。「対戦したらどう攻略するか」という質問に対し、「狙い球を絞るしかない。追い込まれたとしてもヤマを張らないとあの球は打てない」と話していた。
講演会は総会に合わせて開かれ、会員ら約120人が来場。講演後には田中さんに「打撃論を教えてほしい」「モチベーションを保つこつは」などと質問していた。