花巻

花巻第2工場着工 東京エンプラ商事 来年6月稼働へ

神事でくわ入れする金蔵代表取締役社長

 合成樹脂原料・加工素材販売、精密プラスチック製品・部品販売を手掛ける東京エンプラ商事(本社横浜市、金蔵省二代表取締役社長)は、部品の組み立てを行う工場がある花巻市下根子の同社花巻工場隣接地で、第2工場の建設に着手した。合成樹脂部品の生産を行う新工場で、28日に地鎮祭を行い、2023年6月の竣工(しゅんこう)、稼動開始を目指している。

 第2工場は、販売先の合成樹脂部品の需要増加に対応する。部品はこれまで同社鹿児島工場や協力会社で生産しているが、新工場が稼動すれば、同社の生産能力は最大で現行の2倍ほどになり、輸送コストの低減にもつながるという。

 組み立て工場の東南に新たに取得した土地に建設。鉄骨造り2階建て、延べ床面積約970平方メートルで、射出成形機10台を導入する。投資総額は土地の取得費を含め約3億円を見込んでいる。

 従業員数は現在15人。第2工場の稼動により20人の新規雇用を計画する。

 28日には第2工場の建設地で、関係者約30人が出席して地鎮祭が営まれた。

 金蔵社長は「多くの注文を頂く状況下で、花巻の土地を生かすべく第2工場という形で射出成形機10台を導入して生産を行う。メード・イン・花巻という志で、誇りを持ちより花巻市に貢献できるよう精進していく」とあいさつした。

 同社は1997年に同市東町に営業所を開設し、遠野市と釜石市に工場を置く空気圧機器メーカーSMC向けの部品を検品、納品する拠点として事業を開始した。2017年4月に現在地で第1工場を稼働させ、組み付け部品の生産、供給を行っている。

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