北上・西和賀

笑顔あふれる北上へ 高校生ら委員が提言 未来創造会議

まちづくりを推進する具体的な事業を考えたきたかみ未来創造会議

 持続可能なまちづくりへ北上市が取り組むべきことを考える第2回「きたかみ未来創造会議」は28日夜、同市新穀町の市保健・子育て支援複合施設hoKkoで開かれた。10代を中心に幅広い世代の委員が、より良い北上の未来像をイメージし、ワークショップ形式でまとめた地域振興の提言や展望を発表し合った。

 同会議は市総合計画(2021~30年度)に位置付けられる「子育て寄り添い」「学びの改革」「いきいき元気ライフ」など10項目のプロジェクトごとに市の施策を提案するのが狙い。高校生から高齢者まで公募による委員26人が5グループに分かれ、14日の第1回ではそれぞれのプロジェクトを充実させるアイデアを出し合った。

 16人が参加した第2回はさらに踏み込み、アイデアを実現する具体的な内容を練り上げた。市民の笑顔あふれる「うきうき」、挑戦するまちとして市内外から認められる「わくわく」の視点を重視して意見を交換。1グループにつき、二つのプロジェクトについて事業を提案シートにまとめて披露し、全体で共有した。

 「地域をつくる文化芸術・スポーツプロジェクト」を担当したグループからは、鬼剣舞による北上市のブランド化に向けた取り組みとして▽ラジオでお囃子(はやし)を流す▽専用ホームページを作成して鬼剣舞をPRする▽「鬼剣舞の日」を設けて子供たちに親しんでもらう―などの案が出された。

 「市民が創(つく)る・まち育てプロジェクト」では、駅やコンビニエンスストアなど市内各所にデジタルサイネージ(電子看板)を設置してイベントや学校行事、選挙などの情報を発信する事業が提案され、地域の魅力を周知することで交流の拡大が見込まれるとした。

 「北上×はたらくプロジェクト」を考えた貴家桃子さん(専大北上高校2年)は「働くことのマイナスイメージが子供にも影響することや、困っている人の心の支えになる受け皿の必要性などが話題に上がった。他の人の意見を聞き、自分の考えを深めることができた。住んでいる人にとって楽しく、他からもたくさんの人が訪れる北上になってほしい」と願っていた。

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