奥州・金ケ崎

奥州市産「菊百合福」「星乃栄」 県有種雄牛に選抜

県有種雄牛に選ばれた「菊百合福」
県有種雄牛に選ばれた「星乃栄」

 県は、2022年度の県有種雄牛に、奥州市産の2頭を新たに選抜した。伊藤昇幸さん(同市江刺玉里字長倉沢)による「菊百合福」号と、及川浩郎さん(同市江刺藤里字境田)による「星乃栄」号で、伊藤さん、及川さんとも繁殖牛が基幹種雄牛に選ばれるのは初めて。県央・県北地域に多い増体に優れた雌牛との交配により、産肉能力の高い子牛の生産が期待される。

 1頭の種牛候補牛につき産子15頭以上(去勢も可)を肥育し、枝肉重量や脂肪交雑などの枝肉成績の平均から遺伝的な能力を判定する現場後代検定で、今回は奥州市産の2頭と雫石町産の「百合花智」号の計3頭を選抜した。

 菊百合福は17年6月28日生まれ。産子20頭を検定した結果、脂肪交雑は9・0で歴代2位。9・1だった百合花智とともに、県有種雄牛のこれまでの最高8・4を上回った。脂肪交雑以外の成績は上物率が100%、牛肉格付けで最高級のA5率が80%など。

 星乃栄は同年7月7日生まれで、産子はいわて牛枝肉共励会で入賞。産子19頭を検定した結果、枝肉重量は511キロと優秀で、上物率は100%だった。

 凍結精液の供給は既に始まっており、選抜を機に本格化。県は菊百合福を含む基幹種雄牛12頭を、住田町の県農業研究センター畜産研究所種山畜産研究室で繋養している。

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