一関・平泉

一関学院 初戦突破 京都国際に延長サヨナラ 全国高校野球選手権大会

延長十一回裏、サヨナラ勝ちを喜ぶ一関学院ナイン=6日、甲子園【時事】

 第104回全国高校野球選手権大会は6日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。本県代表の一関学院(12年ぶり7度目出場)は、初日の1回戦第3試合で京都府代表の京都国際(2年連続2度目出場)と対戦。延長十一回に及ぶ激闘の末、6―5でサヨナラ勝ちを収め、チームとして2002年以来20年ぶりの甲子園勝利を挙げた。【15面に関連】

 一関学院は一回に先制された直後、2番千田白琥、3番小杉晟、4番後藤叶翔(いずれも3年)の3連打で同点とすると、2死一、二塁から6番小松大樹主将(3年)の右中間2点適時三塁打で逆転した。三回に後藤、六回には7番千葉周永(3年)の適時打で追加点を挙げ、試合を優位に進めた。

 先発した小野涼介(2年)は先制を許したものの、その後はテンポのいい投球で凡打のヤマを築いた。しかし、八回に2点差に追い上げられ、九回には2連続四球を出した場面でエースの寺尾皇汰(2年)に継投。寺尾は同点に追い付かれたが、粘りの投球で逆転を許さず延長に突入した。延長十回にも1死満塁のピンチを迎えたが併殺でしのぎ、十一回に先頭の小松が右前打から1死二塁とすると、寺尾が殊勲の中前打を放ち、歓喜のサヨナラ勝ちを果たした。

 一関学院の甲子園勝利は、02年の第84回大会の樟南(鹿児島)戦でわずか2安打で1―0で勝って以来となった。甲子園初采配初勝利を挙げた髙橋滋監督は「最後まで集中力を切らさず一生懸命戦ってくれてうれしく思う」と選手をたたえ、「苦しい試合だった分、20年ぶりに校歌を聴けてうれしかった」と笑顔を見せた。

 一関学院の次戦は大会第7日(12日)の2回戦第1試合で明豊(大分)と対戦する。

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